セミナーやイベントの開催にあたって、録画することでセミナー・イベント動画を制作し、転用したいと考える企業は非常に多く見られます。
さらに、その多くの企業は費用面について詳しく分からず、制作に足踏みをしているのではないでしょうか。
最近では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、多くの企業でセミナーやイベントの開催が小規模になってしまっていることから、動画化することでよりマスにセミナーやイベントを広げるという施策は非常に有用であると言えるでしょう。
そこで活用できるのが、動画を利用したセミナーやイベントの開催です。
本記事では、セミナー・イベント動画にかかる費用を解説しつつ、具体的な内訳や制作時のポイントについて解説します。
セミナー・イベントの開催について悩んでいる企業は、ぜひ参考にしてください。
セミナー・イベント動画とは、企業における自社の商品やサービスについて、多くの方に知ってもらうための案内や解説を行うための動画のことです。
通常のセミナー・イベントでは、会場を確保して講師が直接、参加者に対して講演する必要があります。
十分な収容人数のある場所を確保できなかったり、スピーカーとのスケジュール設定が行えなかったりすることも非常に多いです。
セミナー・イベント動画の制作を行えば、実際に現場に行けないユーザーにセミナー・イベントを届けられるとともに、スピーカーとのスケジュールを最優先にできることから、セミナー・イベントそのものを開催しやすくなります。
また、動画にすることでテロップや演出追加が可能となるため、結果として多くの視聴者に分かりやすく情報を伝えることにつながるでしょう。
リアルタイム以外でもセミナー・イベントの様子をマスに届けられるとともに、情報の伝わりやすさを高められる点が、セミナー・イベント動画の大きなメリットと言えるでしょう。
セミナー・イベント動画にかかる費用の相場は、下記の通りです。
費用項目 | 費用相場 |
会場費用 | 約20~45万円 |
撮影費用 | 約5~25万円 |
動画編集費用 | 約5~15万円 |
それぞれの費用項目においては、規模や内容によって価格は大きく異なります。
そのため、方針やコンセプト、希望価格帯に合わせたセミナー・イベント動画の内容を検討することが大切であり、時には予算の観点から妥協案で制作を行うことも考えられるでしょう。
セミナー・イベント動画を制作する場合は、まずは制作にかけられる予算を明確にしつつ、その予算に合わせて制作を行うことを推奨します。
セミナー・イベント動画にかかる費用の内訳は、主に下記の3点です。
それぞれ順番に解説します。
セミナー・イベント動画にて多くの参加者が見込まれる場合、会場としてホールを検討することもあるでしょう。
ホールの利用料は他の会場と比較してもコストがかかります。
たとえば、約150〜200名規模のホールだと、4時間で約45万円ほどの費用が発生する場合も珍しくないため、会場費で大きく予算を使う形になってしまいます。
そこまで多くの収容人数を必要としない場合や、高級感の演出が不要な場合は、貸し会議室やセミナールームを使用することがおすすめです。
これらを使用することで、会場費を大幅に削減することが可能です。
どうしても会場費を使いたくない場合は、ウェビナー形式でセミナー・イベントを行うことを推奨します。
ウェビナー形式であれば、通信量とソフト費用さえ払えば、会場を用意する必要がないため、会場費を大幅に抑えることが可能です。
また、ウェビナーであれば海外や地方など、どのような場所であっても動画配信・視聴が可能であるため、集客率アップも見込めるでしょう。
さらに、画面共有やチャット機能を利用して、動画に関する情報をより分かりやすく参加者に共有したり、より視覚的に物事を伝えられるでしょう。
撮影費用の内訳でポイントとなるのが、カメラの台数やカメラマンの人数、撮影時間になります。
当然ながら、セミナー規模が大きくなる程、コストがかかる可能性があります。
セミナー・イベント動画を作成する際の、撮影費用相場は下記の通りです。
撮影条件 | 撮影時間 | 撮影費用 |
カメラ1台・カメラマン1名 | 約90分 | 約5万円~ |
カメラ2台・カメラマン1名 | 約120分 | 約10万円~ |
カメラ3台・カメラマン2名 | 約180分 | 約25万円~ |
当然ながら、カメラマンの質や機材によって撮影費用は異なります。
費用を抑えたい場合は、カメラの台数を減らすなどの工夫を行うことが大切です。
セミナー・イベントにて撮影、収録した動画素材を制作、編集してアニメーションやテロップを追加してセミナー・イベント動画を仕上げるために、必要な費用が動画編集費用の内訳です。
動画編集費用は、編集ポイント数や動画の長さ、テロップやアニメーション効果の有無等によって変わってきます。
より凝った制作や演出をすると、さらに費用コストは上がるでしょう。
動画編集費用の相場は、下記の通りです。
動画編集内容 | 動画編集費用 |
タイトル設定・簡易的な編集 | 約5万円~ |
編集・テロップ挿入 | 約10万円~ |
編集・テロップ挿入・資料挿入 | 約15万円~ |
編集を依頼する際は、どのような編集を行ってほしいかを明確に示すことで、動画編集に必要な費用を提示してもらえます。
事前に参考動画を用意しておくと良いでしょう。
セミナー・イベント動画を作る際のポイントは、主に下記の3点です。
それぞれ順番に解説します。
音声にこだわった撮影が、セミナー・イベント動画を作る際には重要です。
なぜなら、聞き取りやすい綺麗な音を収録できるか、会場・参加者の声や雑音が入らないようにできるかによってセミナー・イベント動画の完成度も変わってくるからです。
テロップによって音声の聞こえにくさを補填することはできますが、近年は動画の聞き流し需要も高まっていることから、セミナー・イベント動画では講師の声がしっかり聞こえることが非常に重要視されています。
参加者にとって有益なセミナー・イベント動画を制作するためにも、ピンマイクなどを利用して、確実な音声収録をすることが重要になるでしょう。
セミナー・イベント動画を作る際は、信頼できる制作会社に依頼するのも大切でしょう。
セミナー・イベント動画を撮影、収録できるチャンスは一度きりです。その一度きりのチャンスを生かして、良質なセミナー・イベント動画を制作するためには、様々な準備が必要になります。
撮影に臨む前には、セミナー・イベント動画の収録時間の確認、カメラやマイクなどの機材の用意など万全な状態で撮影を行う必要があるでしょう。
セミナー・イベント動画の撮影に慣れていない企業の場合、社員のミスや機材トラブル等で、満足のいくセミナー・イベント動画の撮影ができないケースも考えられます。
その点、経験豊富なプロの制作会社にセミナー・イベント動画の撮影を依頼すれば、撮影ミスやトラブルのリスクを最小限に抑えられます。
一度きりしかないセミナー・イベント動画の撮影を満足のいくものにするためにも、経験豊富で信頼できる制作会社に撮影を依頼するようにしましょう。
セミナー・イベント動画を作る際は、同時LIVE配信を行える会社に依頼することを推奨します。
なぜなら、そのような制作会社に依頼すれば、セミナーを同時配信することによる、オンライン・オフライン併用参加型のセミナー・イベントを実現できるからです。
LIVE配信を行えるプラットフォームは、無料や有料のものまで様々です。
YouTube LiveやZoom、LINE LIVE、Instagram Liveなどたくさんの種類があります。
これらのプラットフォームに同時LIVE配信を行うことで、より効率的に多くの人にセミナー・イベント動画を配信できます。
ただ、同時LIVE配信は事前準備や配信中の調整やトラブル対応など、様々な不測の事態に対応しなければならず、その周辺の知識を備えている制作会社の監修のもとでセミナー・イベント動画の制作を行うことがおすすめです。
本記事では、セミナー・イベント動画にかかる費用を解説しつつ、かかる費用の内訳についても解説しました。
新型コロナウィルス感染拡大の影響もあり、セミナーやイベントを開催する機会も減っている一方で、セミナー・イベント動画を制作し、それを使用している企業は非常に増加しています。
オフラインでのセミナー・イベントを行う場合は、同時に動画を制作してしまえば、セミナー・イベントを労力かけることなくオムニチャネル化することが可能です。
マーケティングの観点から見ても、セミナー・イベント動画は非常に有益であると言えます。
ぜひ本記事を参考に、セミナー・イベント動画を作る際のポイントについて把握するとともに、費用対効果の高いセミナー・イベント動画作りを目指してみてはいかがでしょうか。