動画制作を行っている人であれば、必ず行うのがカット編集です。
カット編集を行っている動画とそうで無いものとでは、見やすさに大きな差があります。
そこで本記事では、カット編集のコツやテクニック、注意点を解説しました。
制作する動画のクオリティをもっと上げていきたいという方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
カット編集とは、動画素材の中から不要な部分を削除し、必要な場面だけを抜き出して繋ぎ合わせる編集方法です。
適切なカット編集を行うことで、動画内の不要な部分が無くなり、見やすい動画になります。
カットと似た言葉としてトリミングがあります。
カットは、指定したポイントで動画を2つに分けることを指します。たとえば、1本の動画の中から不要な箇所を削除するには、削除したい場所の前後で動画を分割した後、要らないクリップだけを削除します。
一方でトリミングは、動画の一部を切り出すことを指します。取り出したい場所の始点と終点を指定し、確定すると、指定した箇所だけが残り、それ以外が削除されます。
上記のように、カットとトリミングでは意味が異なります。
ご自身がやりやすい方を使用するようにしましょう。
カット編集のメリットは主に下記の2つです。
カット編集のメリットは、何と言っても見やすい動画になることでしょう。
特に、忙しい現代において、カット編集してないような間伸びした動画は一瞬で視聴者の離脱につながります。
ショート動画のような短い動画が流行っているのもそのためで、時間が無い中でどれだけ自身の動画を見てもらえるかが鍵になります。
また、カット編集は誰でも簡単にできるという点も大きなメリットと言えます。
カット編集のデメリットは、手間がかかる点です。
動画を最初から最後まで見て、不要と感じる部分を削除していくため、かなり時間がかかります。
特に、初心者のうちは不要な部分が多くなりがちのため、経験者の倍以上の時間がかかることも珍しくありません。
ここでは、実際にカット編集で使えるテクニックを9つご紹介します。
それぞれ順番に解説します。
スタンダードカットは、撮影した動画の中で不要な部分をカットし、必要な部分を1つにつなげるテクニックです。
基本的にカット編集と言われると、このスタンダードカットのことを指します。
ジャンプカットは、長めのシーンに余分な間が入らないように適宜カットするテクニックです。
ジャンプカットであえて繋がらないようにすることで、動画をテンポ良く見せることができます。
Jカットとは、2つのクリップの後ろの音声を前のカットが終わってないのに前へ迫り出してつなげるテクニックです。
Jカットを使用し、視聴者にこれからくるであろうシーンを音で先に知らせることで、スムーズにつなげるだけでなく、没入かんを作り出すことができます。下記の動画が分かりやすいです。
Lカットとは、Jカットとは逆に、2つのカットの前のクリップにある音声を後ろのクリップに迫り出してつなげるテクニックです。
前のカットの音声を残しながら後ろのカットにつなげたい場合に使用します。
アクション合わせとは、アクションシーンに別撮りのアクションシーンをつなぎ、あたかも連続したアクションシーンであるかのように見せるテクニックです。
映画のアクションシーンなどでよく使われるテクニックです。
クロスカッティングは、2つ以上のシーンが同時もしくは交互に映るように繋ぎ合わせることで、複数のシーンが同時間帯に同時進行しているという印象をつけるテクニックです。
こちらも映画などでよく見られる手法で、ストーリー性の高い動画を制作することができます。
カットアウェイとは、1つのシーンの上にあえて説明や関連つけたいシーンを被せてつなげることで、情報量を増やすテクニックです。
挿入するシーンの長さ等によって、緊張感や心情をうまく表現できます。
モンタージュは、アングルや場面が異なる複数のシーンをジャンプカットで繋ぎ合わせるテクニックです。
モンタージュを使うと、時間や人物の心情の移り変わりをスムーズに表現できます。
マッチカットとは、本来は時間も場所も異なる連続していない2つの場面を、共通の動作や被写体の類似性でつなぐテクニックです。
マッチカットを使用することで、一気にストーリーを飛躍させて説明することができます。
ここでは、実際にカット編集を行う際のコツを3つご紹介します。下記の通りです。
それぞれ順番にご紹介します。
カット編集で一番重要な点は、視聴者に見やすいようにカットすることです。
見にくい動画では、一瞬で離脱につながります。
また、カットしすぎて必要な情報が不足している場合も同様に離脱されてしまいます。
視聴者がいかに見やすいかを意識してカット編集を行うことを心がけましょう。
カット編集を行うと、音声も一緒にカットされます。
映像をしっかりカットできたとしても、音声が聞きにくかったり無駄な音声が入っていたりしたら意味がありません。
そのため、オーディオの波形も見ながら合わせてカットしていくようにしましょう。
出来るだけ細かくカットするようにしましょう。
細かくカットすることで、非常にテンポの良い動画になります。
YouTuberなどの動画を見ると分かると思いますが、非常に細かくカットされています。
テンポの良い動画を制作するためにも、出来るだけ細かくカットするようにしましょう。
最後に、カット編集を行う際の注意点を解説して終わりたいと思います。
カット編集の注意点は、下記の2つです。
それぞれ順番にご説明します。
細かくカットすることは重要ですが、必要な部分までカットしないようにしましょう。
必要な部分の情報が抜け落ちてしまうと、それはそれで視聴者の離脱につながります。
カットした後に動画を最初から最後まで確認し、意味が伝わるような動画になっているか確認しましょう。
動画は基本的に誰かに見てもらうためのもののはずです。
そのため、どのような場合も視聴者目線を忘れないようにしましょう。
特に動画制作始めたての場合は、自分本位の動画になってしまいがちです。
「何のための動画なのか」「見た人にどのように感じてほしいか」を意識してカット編集を行うようにしましょう。
本記事では、カット編集のテクニックやコツ、注意点を解説しました。
カット編集が上達することで、非常に見やすい動画を制作できるようになります。
まずは本記事でご紹介したテクニックを実際にご自身の手を動かしながらやってみてはいかがでしょうか。
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