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2023.5.14

動画制作でChatGPTを活用する方法とは!他のAIツールも紹介!

ChatGPTという文章生成AIツールが話題となっていますが、実は動画制作においても、ChatGPTを有効活用できます。

本記事では、動画制作でChatGPTを活用する方法や、動画制作に活用できるAIツールについて解説します。

「動画制作でChatGPTってどうやって使うの」「動画制作に使えるAIツールってどんなのがあるの」と思っている人は、ぜひ本記事を参考にしていただき、動画制作の際に試してみてください。

Chat GPTは動画制作に活かすことは可能?

結論から言うと、ChatGPTを動画制作に活かすことは可能です。

なぜなら、ChatGPTのような自然言語処理技術は、「文章の自動生成」ができることから、動画制作で文章生成が必要となる「台本(構成)作成」や「企画案の作成」に役立てられるからです。

多様な問い合わせに返答できるChatGPTは、膨大なテキストデータを学習しているため、幅広いジャンルの動画制作の企画案、台本づくりで使えます。

ただし注意点もあり、2021年時点でのデータに基づいた返答しかできないことと、必ずしも事実に即した内容を返すとは限りません。

そのため、最後は必ず内容確認や修正が必要です。

Chat GPTとは?

ChatGPTとは、アメリカの「OpenAI」によって開発された人工知能で、自然言語処理を行うための技術のひとつです。

GPTとは”Generative Pre-trained Transformer”の略で、”事前学習された生成モデル”という意味です。

ChatGPTはブラウザで利用でき、さまざまな質問をメッセージ入力欄に入力すると、自然な形で回答を返してくれます。

これを可能にしているのは、「Large Language Model」というアルゴリズムです。

大量のテキストデータを学習したアルゴリズムにより、違和感のない自然な言語処理を可能にしています。

動画制作とは?

動画制作とは、YouTubeなどの動画をはじめ、企業の製品プロモーション動画や人材採用動画、ミュージシャンのプロモーションビデオなど、あらゆる媒体で公開する動画を制作することを言います。

ただ単に、カメラマンが撮影すればできるものではなく、動画制作には、企画・台本作成、キャスティング、撮影、編集など、さまざまな工程が必要です。

それぞれの工程において、専門のスタッフが携わることが一般的ですが、最近では、作業の一部を「AIツール」を使って処理する動きも増えてきています。

Chat GPTに任せられる動画制作業務は?

ChatGPTをうまく使うことによって、動画制作に必要な作業の一部を、ChatGPTに任せられます。

ChatGPTに任せられる動画制作業務は、下記のとおりです。

  • 台本(構成)の作成
  • 企画案の作成

それぞれどのように任せることができるのか、順番に解説します。

台本(構成)の作成

動画制作で台本(構成)を作る作業は、時間がかかる作業の1つですが、ChatGPTを使えば、効率的に作成できます。

例えば、ChatGPTへ、以下の指示を出してみます。 

以下の条件で、YouTube動画の台本を作ってください。

  • 動画のテーマは「新型コロナウイルスとは?」
  • 登場人物は「教授」という男性1人と「花子」という女性1人
  • 花子が聞き役で教授が説明役
  • 教授は語尾に「である」をつけるのが口癖
  • 小学校2年生でも理解できるように説明
  • 教室で教授が花子に授業をしているシーン
  • 台本の文字数は1,000文字程度

すると、ChatGPTが、以下のような台本を作成してくれます。

【教室のシーン】

花子:先生、こんにちは。新型コロナウイルスというのは、どんな病気なんですか?

教授:そうだな、新型コロナウイルスとは、今、世界中で話題になっている病気である。

花子:はい、でも、どんな病気なんですか?

教授:そうだな、新型コロナウイルスは、風邪やインフルエンザと同じく、ウイルス感染症の一種である。感染した人は、発熱や咳、倦怠感などの症状が現れることがある。

花子:なるほど。でも、どうして新型コロナウイルスって、こんなにも世界中で広がってしまったんですか?

教授:そうだな、新型コロナウイルスは、人から人への感染が非常に容易であるため、感染拡大が急速に進んでしまうことがある。そのため、世界中で感染者が増え続け、今もなお続いているのである。

花子:なるほど。でも、どうしたら新型コロナウイルスにかからないようにできるんですか?

教授:そうだな、新型コロナウイルスにかからないようにするためには、以下の3つのことが大切である。1つ目は、マスクを着用すること。2つ目は、手洗いやうがいをすること。そして、3つ目は、密にならないように、人との距離をとることである。

花子:なるほど。先生、わかりやすく説明していただき、ありがとうございます。

教授:どういたしまして。今後も、新型コロナウイルスについて、正しい知識を持って生活していこうではないか。

【エンドカード】

本日は、新型コロナウイルスについてご説明しました。みなさんも、マスクや手洗いなどの対策をしっかり行って、健康で過ごしましょう。

(出典:chatGPT)

上記のように、まったく違和感のない会話形式で台本が作れます。

ただし、ChatGPTは事実と間違った情報を出力することもあるため、必ず内容の真偽を確認し、間違っている部分の修正は必要です。

それでも、0から台本を作ることと比べると、大幅に稼働が削減できます。

企画案の作成

ChatGPTは、動画の台本(構成)だけでなく、企画案も作成してくれます。

例えば、ChatGPTへ以下の指示を出してみます。

「新型コロナウイルスとは?」という解説動画の企画案を作ってください。

すると、ChatGPTは、以下のような企画案を数十秒で返してくれます。

企画名:「新型コロナウイルスとは?」

概要:

新型コロナウイルスに関する正確な情報を提供し、健康についての正しい知識を広める解説動画企画です。誰でも理解しやすいように、小学生でもわかるようなやさしい言葉を使い、病気の基礎知識、感染経路、症状、予防方法などを解説します。

登場人物:

・MC:新型コロナウイルスについて解説するパーソナリティ

・ゲスト:医師や研究者など、専門家

企画概要:

1.イントロダクション(MCによる自己紹介)

2.新型コロナウイルスの基礎知識について、専門家の解説

・病気の定義、原因、感染経路、症状な

3.現状について

・世界的な感染状況の説明

・日本国内の状況、対策などの説明

4.予防方法について

・マスク、手洗い、うがいの方法の説明

・密を避けるための注意点など

5.感染した場合の対応について

・病院へ行くべきタイミングや行動についての解説

6.まとめ(MCによる総括)

企画のポイント:

・正確な情報の提供を心がける

・専門用語をできるだけ避け、やさしい言葉を使う

・小学生でも理解できるようにする

・専門家の意見を聞くことで、より詳細な情報を提供する

・感染予防や対応方法を具体的に解説する

・動画の長さは、10分程度を目安にする

(出典:chatGPT)

動画の企画案は、制作にかなり手間と時間を要しますが、ChatGPTを使うことで、大きな稼働削減ができます。

ただし、台本(構成)と同様、ChatGPTが出力する情報には、間違っている情報が含まれていることもあるため、真偽の確認と修正は必要です。

それでも、0から企画を作るよりずっと簡単に企画案が作成できます。

Chat GPTの他に動画制作ができるAIツール3選

動画制作に役に立つAIツールは、ChatGPT以外にもあります。

ChatGPT以外の、動画制作ができるAIツールには、次のようなものがあります。

  • VREW
  • capcut
  • Firefly(Adobe)

それぞれ順番に紹介します。

VREW

VREWとは、映像に合わせてテロップを自動生成してくれるAIツールです。

テロップの生成は、人の手で音声を聞きながら文字起こしをして行く作業が必要になりますが、これは地味に時間のかかる作業です。

セリフが長くなればなるほど、テロップの量も多くなり、作業量も増えます。

VREWを使えば、そんな地味な変換作業を、かなりの高精度でAIが行ってくれるのでとても便利です。

ただし、テロップの内容が100%合っているとは限らないため(漢字の変換がおかしい、句読点の区切り方がおかしいなど)、生成されたテロップの確認と微調整は必要です。

それでも、テロップ作成作業においては、非常に便利なツールです。

capcut

capcutは、スマホを使って簡単に動画の編集ができるアプリです(PC版もあります)。 

capcutには、動画編集作業においてAI技術が使われています。

例えば、「自動カット機能」を使うことで、音楽のリズムに合わせて自動的に映像をカットできます。

映像・画像の切り替わり時に、フェードイン、フェードアウトの効果も自動的につけてくれるほか、前述のVREWのようなテロップを自動生成してくれる機能もあります。

しかし、利用において、「13歳以上18歳未満の場合は保護者の同意が必要」「商用利用不可」という2つの制限があります。

Firefly(Adobe)

Fireflyは、Adobeが提供している画像生成AIです。

文字で画像のイメージを入力すると、AIが入力された文字に合った画像を自動生成してくれます。

文字から画像を生成できるAIツールは、既にほかにも存在しますが、Fireflyが大きく異なるのは、「著作権の問題をクリアしている」ということです。

画像生成に使われる元の素材が、Adobeが独自に持っている素材や、すでに著作権が切れている素材を使用しているため、著作権問題を気にせず利用できます。

生成するのは動画ではなく画像ですが、動画の中で使う画像素材の作成に役立ちます。

2023年5月現在、まだ「ベータ版」としての提供で、ブラウザベースで利用可能ですが、ゆくゆくは他のAdobe製品との連携の可能性も考えられるツールです。

まとめ

本記事では、動画制作でChatGPTを活用する方法や、動画制作に活用できるAIツールについて解説しました。

文章生成AIツールであるChatGPTは、動画制作において、台本(構成)作成や企画案作成に使えます。

ただし、ChatGPTが出力する情報は必ずしも正しいとは限らないため、必ず自分で確認や修正を行う必要があります。

ChatGPT以外にも、動画制作では、テロップを自動生成してくれたり、文字から画像を生成してくれるAIツールもあり、効率的な動画制作に大変役に立ちます。

動画制作の際には、ぜひ本記事で紹介したChatGPTの使い方や、AIツールを活用してみてください。

     

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