CM撮影に制作部は何を持っていくのでしょうか、、?
今回は、撮影時の持ち物=制作グッズを一部ご紹介したいと思います。
撮影現場で活躍するモノや、特殊な道具などの用途のご紹介で、映像制作の裏側が少し見えてくるかもしれません。
今回はある程度の規模の撮影での持ち物を想定しています。
もちろん現場によって準備するものが大きく変わっていきます。撮影スタジオで2〜3日以上の撮影など、移動の少ない撮影ですと、あったら便利そうなモノは一式持っていくことが多いです。
「制作部さん、○○は持ってたりしないよね..?」というリクエストに対して「ありますよー」と、すぐ現場に持っていけるのは素敵な制作です。スムーズに撮影が進みます。
しかし、撮影の規模やロケ現場によって、持ち物を最低限の量でコンパクトに持っていくのもスマートで重要なことです。
移動や管理の負担が減ります。現場で調達できる場合などもあります。時と場合に合わせて、考えて準備をしていくのも制作の仕事なのです。
では、撮影によく持っていくグッズを紹介します。特殊な道具は補足説明や用途を添えています。
はじめに、このテープを持っておけば安心というものをご紹介します。
和紙のような紙をベースに高級な糊が使用されていて、簡単に切り貼りでき、粘着力が高いが跡が残らない。熱に強く、電源ケーブルなど高温になるところにも使用可。絶縁テープとしても使用可。白と黒とベージュがあり、太さも25mm(細)と50mm(太)がある。(ex)バミり。白パーでバミり、油性ペンでメモをすることが多い。
仮固定してきれいに剥がせる粘着テープ。手で切れ、作業性に優れます。パーマセルを使用しないといけないほど繊細ではない場所への仮固定によく使用する。(ex)スタジオの床に張り巡らされている延長コードを固定して事故防止
手でちぎることができ、難燃性、耐水性に優れ、パーマセル程ではないが剥がしても糊が残りにくい。カラーがバリエーションが多く、艶消しなので、合成撮影時に大活躍。(ex)ケーブル類の結束用、機材の仮補修用、ライティングの目張り
白のガムテープ。強力な粘着を要する際に使う。貼った面を痛めやすい。
黒のガムテープ。強力な粘着を要する際に使う。(ex)黒幕を貼り付ける
強力な粘着の両面テープ
布両面ほどの粘着が必要でない場合に使用。厚みも薄いので、布両面ほど浮きが目立たない。
粘着力が弱く剥がしやすいため、仮止めに使用。
フィルム面やテープ類に書くことの出来る色鉛筆。白・赤・黄・紺などの色がある。
次に、スプレー系の必須グッズをご紹介します。
光物を撮影する際のハレーション防止スプレー。写真撮影時、ライティングによる被写体の光線反射を防ぐ、つや消しスプレー。「光り物」の商品にスプレーする事で反射しなくなる。
ダリングスプレー専用の除去スプレー。簡単にふき取れる。
いわゆるサッシなどに使用する潤滑剤。ゴム・プラスチック・木・紙にも使え、滑りがよくなる。
シールをきれいに剥がすことのできるスプレー。(ex)商品に貼ってあるシールをきれいに剥がす
広い面を張り合わせたい時に便利。「55」や「88」など、粘着の強さでいくつか種類がある。
エビアンフェイシャルスプレー。カルシウムイオンを含んだ100%ナチュラルミネラルウォーター。ミスト状に噴射。顔や体に水を吹きかける必要がある場面での使用。
理想的な水滴を作るのに便利。流れ落ちにくい。
どのカットの何テイク目かを記入し、カメラが回った一瞬だけそれを撮すことで、編集時に何のデータかわかりやすくなる。また、カチンコを打つと、後の映像データと音のデータをぴったり合わせる作業が楽になる。
どのカットの何テイク目は、どのような映像だっかたを、メモをしていく用紙。ライティングや演技が変わったテイク、OKテイクを書き込むことで、編集時の参考になる。
いわゆる「制作部」が身につけている小さなカバンがあります。肩にたすき掛けにしているカバンの紐にはたくさんのテープ類がぶら下がっているイメージがあるのではないでしょうか。その中身に何が入っているのでしょうか、、?
いかがでしたでしょうか。少し、撮影の裏側を垣間見えたでしょうか。撮影準備をしている制作アシスタントは、こちらを参考に忘れ物がないかチェックにできそうですね。
まだまだこれは一部分になりますが、また面白い撮影お役立ちグッズがあればご紹介したいと思います。