ギミックとは特殊効果やトリック撮影を意味し、映像を注目させるテクニックです。
映像のギミックを上手く駆使することで、広告映像であればより人目を引く広告になります。
方法は様々で、撮影方法を工夫して簡単にできるものから、最新の技術を駆使して大掛かりな編集を要するものもあります。
ギミックを駆使した魅力的な映像をいくつかご紹介します。
ストップモーションとはいわゆるコマ撮りのことです。
コマ撮り自体は古くからアニメを撮影する際に用いられていた撮影技法で、今もなお、「古くて新しい撮影技術」として様々な映像作品に用いられています。
ストップモーションを用いる利点は「インパクトが大きい」ことです。ストップモーションは1つ1つの動きをコマ撮りにすることで、人間には不可能な動きなどを、CGを一切使わずに撮影できます。
撮影自体に根気は必要ですが、作り方によっては誰もが手軽に始められるのがもう一つの魅力です。
こちらの作品は、現実には不可能な物の動きの連続で、独特な世界観が強いインパクトをもたらしています。
以前からミュージックビデオなどでワンカット撮影が流行しました。
様々なチャレンジ企画のワンカット撮影がありますが、
ワンカットの撮影+α何か他の要素を含む映像もいろいろと増えている印象です。
こちらはジオラマの世界のワンカット映像です。
次々とセットが変わり、いろんな世界に入っていくので、最後まで見ていて飽きない映像になっています。
また、ミニチュアの世界に入った様なワクワク感があります。5週間かけてジオラマを作成した様です。
ワイプとはよくテレビの中継などで画面右上などに出ている窓枠のイメージをする方が多いと思いますが、
ワイプとは、画面片隅の斜め方向から、あるいは上下左右方向から、
もしくは丸・ひし形・自由形状などにより、元の画面と次の画面を拭き取るように画面切替する映像技術のことです。
意味が転じて、画面に小窓で映像を表示することもワイプと呼ばれています。
動画を2つ重ねることでできる技術ですが、工夫によっては不思議な映像を作り出すこともできます。
こちらは昼と夜の街の映像をワイプを使って不思議な表現をした映像です。
この様なアイデアで空間を切り取ることで、新しい見え方になります。
最近は360度の動画を撮ることができます。
実際、ダンス動画など、四方で動いているものを撮影することが多いですが、
こちらは編集技術を使って、360度どの方向にも動きをつけている、非常に凝った作品となっています。
youtubeでもマウスをドラッグすることで360度の映像を見ることができます。
モーションコントロールカメラは、コンピューターによりフレーム単位で制御できる、主に合成素材を撮影するために使われる特殊なカメラです。
モーションコントロールカメラを使用することによって、カメラの動きをプログラムし、制御することができるため、
手動で動かすとできないカメラワークや、全く同じカメラワークを何度も繰り返すことが可能になります。
こちらは、モーションコントロールカメラで撮影したとみられる映像です。
何度も同じカメラワークができるため、同じ人物の映像を重ね合わせて、同じ人物が何人もいるかのように編集しています。
これが、もしカメラワークがずれていると、映像を重ね合わせることができません。
カメラ位置と人物の位置の関係性や影に少しズレが生じて、違和感が出てしまいます。
こちらの映像は映像技法が詰め込まれていて、ワンカットずつ全て違和感が楽しい映像になっています。
騙し絵を応用した様なシンプルな仕掛けから、編集技術をつかったギミックまで様々です。先ほど紹介したワイプなども使用しています。
少しの違和感が、人々の目を惹きつけることがわかります。
こちらも違和感を上手く取り入れている映像です。
動画なのに全く動かない演者。グラフィカルな映像はより惹きつけられ、インパクトを与えます。
弊社にて何度か制作しているのがシネマグラフポスターです。
こちらは静止画の中に一つ動く要素を入れることで、「静止画と思ったら..」の違和感を作っています。
上記以外にも、映像には様々なギミックがあります。いろいろと試したくなったのではないでしょうか。
広告のメッセージを届けたい人に届けるために、最適なギミックを検討してみてはいかがでしょう。