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2020.4.17

映像制作における重要な点

私たちの生活の中で映像に触れない日はないといっても過言ではないでしょう。それほど映像は様々な場所で私たちに情報を訴えかけています。映像には非常に多くの情報が含まれており、1分間の映像の場合、その情報量を文字に換算すると180万字分の情報伝達量があると言われています。こちらはウェブページで3600枚分にあたります。この膨大な量の文字を読み込むとなると相当な時間がかかりますが映像にするとほんの1分で表現することができるのです。また、映像は写真や音楽、字幕、ナレーションなど様々な角度から情報を伝えてくれるため、長い文章を読む苦労なしに多くの情報を得ることができます。そんな映像を制作する際に主に重要となるのが“字幕”、“効果音”、“構成”の3つです。

字幕

字幕”とは映像の台詞や音声情報を文字として表示することです。外国の映画を観られる際に表示されている日本語の翻訳字幕などは馴染みがあるかと思いますが、SNS上にアップロードされているような映像でも最近は字幕が入っているものが増えています。普段何気なく目にされている映像を思い返していただくと、字幕が入っているものが多いことに気づかれると思います。では、映像に字幕を入れることでどのような効果が期待できるのでしょうか。もちろん、字幕を入れることでより見やすく、わかりやすくなることは間違いありませんが、その他にも主に次の3つの理由が挙げられます。

アクセシビリティの向上

字幕の本来の目的ともいえるほど、字幕は映像のアクセシビリティ※化を向上させるツールです。字幕があることによって、耳の不自由な方や、耳の遠いお年寄りの方も内容を理解し楽しむことができます。また、日本語だけでなく外国後で翻訳された字幕も用意しておくことで海外の方もその映像を理解しながら視聴することが可能になります。

  • ※アクセシビリティ
  • 情報やサービスへのアクセスのしやすさのことで、あらゆる人が柔軟に利用できるようにすることです。

SEO効果

SEO効果とは検索エンジンから発見させやすくする施策のことです。検索エンジンがコンテンツの内容を認識する場合、テキスト情報が重要となります。映像の場合はそのタイトルやタグ、ディスクリプションなどの情報から認識していますが、字幕を加えることでより正確に内容を認識できるようになり、検索のヒット率が上がります。また、SEO効果には動画の視聴時間などの項目も重要とされているため、字幕によってアクセシビリティが向上することによって動画視聴時間が延びれば、より検索上位となる可能性が上がります。

ミュート再生に対応できる

いつでもどこでも映像を視聴できるため、スマートフォンでの映像視聴が増えていますが、特に音声なしのミュートで再生されるケースが増加しています。しかし、音声がないため映像だけでは内容を完全に把握することはできません。そこで、特にSNSでの広告映像などではミュートで再生されることを見越した映像企画や字幕の付加が推奨されています。また、人が多いところで映像を流す際には周りの音にかき消され、映像の音声が聞きとれず内容がわからなくなってしまうこともあるでしょう。そういったときにも字幕の重要さが感じ取れます。字幕を入れる作業はひと手間かかりますが、ぜひ意識して取り入れてみてください。

効果音

映像に“”をつけることで視聴者に大きく印象を与えることができます。音楽は短時間で人の感情を動かすことができます。そのため、映像にBGMをつけることで視聴者の心を一瞬で映像に引き込むことができます。また、同じ“音”でも効果音を映像に組み込むと、よりわかりやすく、面白く、迫力を出すことができます。効果音には、バラエティ番組などでよく耳にするような「シャキーン」や「キラキラ」といったエフェクト音から、波の音や鳥の鳴き声、足音などの現実音と様々な種類があります。使用できる効果音はYouTubeからも簡単に取得することができます。ぜひ、効果音を上手く使いこなして深みのある映像を創ってみてください。

 

構成

映像制作における3つ目の重要なものが“構成”です。人々の興味を惹き、伝えたい意図どおりに内容を理解してもらうためには構成力にかかっています。見ていて退屈だと感じるようなものや、結局何が伝えたいのかわからないと思われる映像は見せ方が足りず、構成が上手く練れていない映像といえます。
また、ひとつの映像で、人間が把握できる情報量はどうしても限られています。映像の中に内容を詰め込みすぎて情報が過剰に多くなってしまうと、期待している効果を生むことができません。そうならないためにも、不要な部分は省き、本当に必要な情報だけに絞って端的にわかりやすく伝えることを意識しましょう。そのためには、まず初めに軸を決め、伝わりやすい構成を組み立てていく必要があります。構成の軸となるものは、ターゲット媒体目標の3つです。誰に見てほしいのか(ターゲット)、どこで映像を流すのか(媒体)、映像をみせて視聴者に望む効果(目標)とはどんなものかを明確にしてからコンセプトやデザイン、ストーリーの構想を広げていきましょう。
構成には一概にルールなどはありませんが、わかりやすく内容を伝えるための構成としてはまず結論から入るとよいでしょう。もちろん演出によっても様々なため例外もありますが、初めに“○○について伝えます!”と提示しておくことで、視聴者側は何についての説明を受けているのかを理解した状態で情報を受取ることができるのです。こうすることで何についての映像なのかわからないまま話が進んでしまうことはありません。その後に主題についての具体的な説明や例などを述べ、最後にまとめとして初めに提示した主題の言い換えや要素的なことを述べてまとめの流れとしましょう。

まとめ

短い時間で多くのことを伝えることができる映像ですが、それ故に構成が甘いと何も伝わらないというようなことにもなりかねません。今後映像制作される際には、その映像に求める効果を見極め、構成をしっかりと練ったうえで、さらに字幕や効果音を上手く取り入れ、効果的な映像制作を実現しましょう。

     

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