動画には、背景音(BGM)として音楽が付けられていることが多いですよね。しかし、普通に動画を視聴していて、背景音を意識することは少ないのではないでしょうか?あまり注目されない背景音ですが、実は動画に欠かせない重要な役割を持っているのです。
この記事では、動画における音楽の必要性を考えてみたいと思います。
動画を視聴する人の中には、音を出さないミュート機能を使って再生している人もいるでしょう。しかし、音楽は動画においてとても大切な要素の一つです。
たとえば、コマーシャルなどのマーケティング動画になると、短時間で商品の情報を伝えなければいけません。短い時間の動画でもインパクトがある作品に仕上げるためには、音楽や効果音などを利用して情報を付け足すということがとても大切になるのです。
ほんの数秒程度の短い動画であれば別ですが、ある程度の尺がある動画においては、音楽は視聴者を飽きさせないために重要な要素となります。音楽がないと、内容にこだわっていても味気ない印象になることも。「つまらない」と思われないためにも、適切な背景音を選ぶようにしましょう。
ライブハウスで演奏中は周囲の会話が聞こえない、時計の音が聞こえていたけどテレビをつけたら気にならなくなったというような現象をマスキング効果と言います。
音楽には小さな雑音を消すマスキング効果があるので、適切な背景音を使うことで動画視聴中のストレスを削減し、視聴者が動画の内容に集中しやすくなるというメリットがあります。
動画中の背景音は重要だと紹介していますが、動画の内容によっては音楽をいれない方がインパクトのある作品になることもあります。
たとえば、ヒーリングミュージックなどが安易に背景音として利用されることがありますが、動画と合っていなければ視聴者から飽きられてしまう原因になることも。音楽をいれない方がかっこいい動画であれば、あえて音なしにするのも手段の一つですよ。
動画に合った音楽をいれることで視聴者の興味を惹き、プロモーション効果をさらに高めることができます。また、企業のブランディングなどにも大きく影響することがあるので、ミスマッチは避けてイメージに合ったものを選びたいですね。同じ内容の動画でも音楽が違うだけでずいぶんイメージが変わってくるので、こだわりを持って選ぶようにしましょう。
場面によって音楽をうまく使い分けることで、視聴者の心に訴えかけるような演出にすることができます。「なんとなくこの音楽が合いそう」といったあいまいな理由ではなく、動画の内容や詳細をしっかり理解し、視聴者の立場になって選ぶことで感情を動かすような効果が得られるでしょう。
また、子供服売り場ではポップな音楽でワクワクした雰囲気に、高級ホテルのラウンジでは上質で落ち着いた音楽で大人の空間を演出するなど、音楽はイメージにも大きな影響を与えます。動画をどんなイメージで伝えたいか、表現したいかをよく考えてみてくださいね。
ナレーションなどでセリフを入れる場合は、音楽を小さめにするとより伝わりやすい動画になります。動画で何を伝えたいのかということが明確に分かっていれば、音楽とセリフのバランスも取りやすくなるはずです。音楽とセリフがお互い邪魔にならないよう配慮し、最大限に効果を引き出せるよう考えて制作しましょう。
音楽を利用するにあたり、「音楽著作権」というルールは必ず守らなければいけません。著作権によって保護されている楽曲は、無断で使用することが禁止されています。CDなどに収録されているものはもちろん、テレビやラジオなどで使われている音楽も同様です。
ただし、きちんと手続きをすることで動画に利用することが可能となります。手続きについては、以下のホームページを参考にしてみてください。
https://www.jasrac.or.jp/info/
クオリティが高い音楽や効果音を利用したい場合は、音源サービスを利用しましょう。ここでは、音源が豊富で安心して利用できる音源サービスを紹介します。
実際に利用する場合は、各利用規約などを必ず読んで活用してください。
動画の内容に合った音楽や効果音を使うことで、動画のマーケティング効果やインパクトはさらにアップします。動画制作をするときは、内容だけでなく背景音の選定にもこだわってみましょう!