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2019.12.10

レンズの構造について知ろう!

一眼レフを楽しむ醍醐味はレンズにあります。いろんなシーンに合ったレンズを交換して使えるのが一番の楽しみかと思います。しかし、一眼レフを使いこなすために新しいレンズを探してみようと思ったとき、店頭に並ぶレンズの多さに驚くはずです。カメラ売り場には数十種類のレンズが並び、POPに書いてあるのは専門用語ばかりで言葉の意味がわからない・レンズを交換したらなにが変わるのか、など初めは混乱してしまう方がほとんどです。

ということで、今回はレンズの基本、基礎知識を簡単にご紹介したいと思います。

 

まずは目の構造から学ぶ

みなさん、目の構造についてどこまで知っていますか?学生の頃、理科の授業で習ったことをいま一度思い出してください。

教科書にこのような目の断面図を見たことはありませんか。

目は「カメラ」の構造によく似ていて、カメラのレンズにあたる部分である「角膜」が、外からの光を取り入れています。

そのあと、水晶体と呼ばれる部分が、厚みを変えることでピントを調節します。近くのモノを見たいときには水晶体が厚くなり、逆に遠くのモノを見たいときは水晶体が薄くなることで、網膜上にピントが合うように光を屈折させて調節しています。

その光が、カメラでいうところのフィルムの役割をする「網膜」に映り、モノを見ることができます。

いわゆる老眼とは、この水晶体の老化で起こる症状です。年齢とともに水晶体が固くなり、徐々に近くのモノを見るときに厚くならなくなってしまい、ピントが合わなくなることが原因です。

目の構造は簡単にはこのような感じです。

レンズの基本:焦点距離

レンズの基礎知識として、まずは「焦点距離」という言葉について解説します。

  • 焦点距離とは、レンズの中心である「主点」から撮像素子に結像するまでの距離のことです。

と、難しい単語で解説してもよくわからないので、こちらの図を見てみてください。

カメラレンズの正面や側面には、必ず「〇〇mm」といった記載があるはずです。

この数値が焦点距離を表していて、大きく3つに分かれており「広角」・「標準」・「望遠」といった言い方があります。

焦点距離が小さいものは広角レンズ、中くらいが標準レンズ、大きいものは望遠レンズと呼び、図のとおり写真に入り込む範囲が変わります。

望遠レンズ

焦点距離が80㎜あたりから「中望遠」、135㎜あたりから「望遠」レンズと呼ばれています。遠くにあるものをズームして大きく写し出すことができます。

意外とカメラを始めるころには望遠は必要ないように感じられますが、夜空で月を大きく撮影することができ、実際に近づいては逃げてしまうような野生の動物の撮影などには必要不可欠なレンズです。

標準レンズ

だいたい50㎜前後のものを標準レンズと呼びます。

なにをもって標準なのかはよくわかりませんが、まず初心者の方が始めるのに向いているレンズかと思います。これでとりあえず練習として撮りまくってみるのもいいですね。

広角レンズ

焦点距離がおよそ35㎜以下のものを広角レンズと呼ばれています。ほかのレンズに比べて広い角度を写すことができ、おおよそ30㎜あたりが自分の視界に近い大きさです。そのなかでも、20㎜以下になると「超広角」レンズと呼ばれ、かなり広い範囲を写すことができるようになります。ちなみに今年話題になったiPhone 11/11 pro で搭載されている「超広角」レンズの焦点距離は13㎜だそうです。

広大な景色を撮影するのにぴったりですし、ふつうのレンズに比べて広い範囲を写せるので室内などの物理的に限られた距離の中での撮影でその威力を発揮します。

レンズの種類

焦点距離をもってレンズを使い分けるのですが、構造の違いからレンズは大きく2つに分けることができます。それが「ズームレンズ」「単焦点レンズ」です。

ズームレンズ

この写真のレンズには「17-35㎜」と数字が2種類表記されていますね。この表示の意味は、このレンズが17㎜~35㎜の間で焦点距離を変えられるレンズです、ということです。ズームレンズとは、記載している焦点距離を範囲内で自由に変えられるレンズのことを指します。

18㎜~200㎜といったズームレンズも中にはあります。これは広角から望遠まで幅広い範囲で調整でき、レンズを交換することなくそれ1本で撮れるので非常に便利かと思います。

単焦点レンズ

たとえばこの写真のカメラには45㎜レンズがついています。先ほどと違って、数字が1種類しか記載されていないのは、そのレンズがその焦点距離しか対応していないからです。つまり、ズームができません。悪く言ってしまえば一定の距離でしかピントが合わないレンズ、です。

そう言ってしまうと不便そうに聞こえるかもしれませんが、ズームレンズに比べ構造が簡易的なためか、安価で軽く、持ち運びにも便利で、単焦点レンズにハマっていく人が多いそう。

また、きれいに背景がぼけている写真は一眼レフカメラならではですが、この単焦点レンズはそれが簡単に撮れます。背景をぼかした写真を撮るのにはいくつかのポイントがあり、その一つが「明るいレンズ(F値2.8以下)をえらぶ」ということです。

単焦点レンズの特徴は、そのF値が小さいので、きれいなぼかし具合を楽しむことができます。

いずれにしても、まずカメラを始めようとしている初心者の方はズームレンズをまずはおすすめします。いろんな画角でたくさん撮影して、体で慣れていきましょう。経験値をふむと、撮影方法や表現の仕方など変えてみたいという感情に駆られたとき、単焦点レンズをひとつの方法として手にとってみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は、できるだけ簡単におおまかな部分を紹介してみました。実はこれらのほかにもマクロレンズというものもあったりと、レンズはまだまだ奥が深いです。まずはたくさん写真を撮ってみることで自分のお気に入りのレンズを見つけてみてください。

 

 

 

     

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