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2019.8.14

映像の種類

映像制作会社をしていますが、〝映像〟といってもかなり多くの制作方法が存在します。一般的に大きく分ければ、実写・アニメーション・3DCGの3種類。目的や魅せ方によって適切な制作方法を選択することで、より質の高い映像を作ることができます。今回は制作する機会の多い映像のタイプをご紹介したいと思います。

企業VPについて

あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、企業VP(ビデオパッケージ)と呼ばれる映像は、ある企業が狙ったターゲット層に対して魅せたい情報を発信するためのビデオパッケージです。動きのある映像とそれに音声を吹き込むことでより伝えたい情報を伝えられるという大きなメリットがあります。また、映像内のナレーションは、見ている人のより深い理解を得るためにはとても重要です。

利用パターンは主に、企業のサービス・イベント・商品PRや社内マニュアルなどです。企業VPは文字だけの情報では伝えきれないような情報も簡単に発信ができ、老若男女やその分野についてあまり知らない人でも理解を促すことができる便利なツールです。今では、一般企業だけではなく、公共機関などでも広がっており、商品やサービス紹介を通して事業展開や顧客獲得だけではなく、採用活動にも導入している企業も多くなってきました。

制作のメリット

これまでの企業の採用活動は主にパンフレットなどの紙媒体による企業PRが主でした。そこから会社オリジナルグッズの作成や、実際に社内を見学・体験していただき、現場の雰囲気を味わって社員と交流することで企業への興味・関心を集めて応募につなげるようになりました。そこから、まずは企業VPを制作することで写真や文字では伝わらない情報がより短時間でより多くの情報を伝えることができるようになりました。実際の社員が登場するストーリー仕立てにしたVRや、ナレーションや音楽を駆使した形のものなど、さまざまな形で発信することで、より詳しい企業の理念やイメージ、また商品情報・サービス情報までもを理解することができます。

企業VPは、会社説明会などの企業PRにスポットを当てたシチュエーションだけではなく、SNSなどでも配信されることで、視聴者からまた別の視聴者へ拡散され、より大きな費用対効果が期待できる便利なツールです。これらのネット配信を通じて、これまでアプローチできなかった層へも拡散でき、より多くの人に企業のイメージを残していくことが期待できます。

企業VP制作のポイント

企業VPを制作することで、より多くの情報を発信し、それらを印象的だと思わせる必要があります。その中でも大事なポイントは、ナレーション。おそらくどの企業VPを見ても、ナレーションなどの声がないVTRはないかと思いますが、ナレーションの役割はとても重要で、そのVTRを最後まで見たいかどうかを決めるカギとなり得ます。

企業のイメージに合うナレーションを見極め、その映像とマッチングすることで、VTRを最後まで心地よく聞くことができます。聴覚情報や視覚情報に次いで人の印象に残りやすいものであり、営業のシーンでも重視される要素として注目されています。若手のフレッシュなトーンや、安心感のある落ち着いたトーンなど、人に与える印象を大きく左右します。声の調子をシーンによって変化させることで、人を惹きつけることができる効果も見られるため、企業VPにおいてもナレーションは重要なポイントとなります。

CM(コマーシャル)とは

CMもまた一種の目的とするターゲットに向けたPR映像です。CMとは和製英語で、〝Commercial Message〟の略。直訳すれば〝商業的なメッセージ〟と言い、企業やブランドのマーケテイング活動の一環であり、スポンサーの目的に沿って制作される広告物です。つまり制作主の何を知ってもらいたいか、を誰に、広く、正確に伝えることができるかが、CMのミッションです。

21世紀になり、これまでの圧倒的な主役だったTVという媒体から、インターネットも広告メディアの主体になりつつあります。家にあるテレビだけでなく、肌身離さず持ち歩くスマホが接触媒体として確立されている現在、動画やネット上での広告においては、これまでの形にとらわれない新しい形のCMが求められています。

TV媒体におけるCM

現代においての広告活動は、TVだけに留まらず様々な媒体を通じて行われていますが、TVやラジオなどにおける電波媒体は時間に従って流れるため、もう一度見たい・聴きたいと思っても止めることはできません。それだけに、その一瞬の中で見ている人にインパクトを与えるようなテクニックが必要となっています。


そこで、多くの製作者が〝また見たい・聴きたい〟と思わせるような印象的なキャッチコピーや映像、音楽を試行錯誤して制作してきました。たった15秒あるいは30秒の中でそのCMは評価され、広告としてうまくいけば大成功を収めることができます。
電波媒体を使った広告とは対極的に、印刷媒体における広告は〝グラフィック・ドア〟と呼ばれ、知りたいところだけをじっくりと何度も繰り返し読むことができる長所があります。それだけにより優れたデザイン力が要求されます。また、最近ではインターネットでの広告も主流となり、広告主がターゲットとしている層を特定して映像やバナー広告を見せる方法が可能になってきています。これは電波媒体を通じて行う広告と、印刷媒体を通じて行う広告の両方の特性を兼ね備えています。

映像の豆知識

私たちのような映像に関わる業種で働いていない方にとっては、VPという言葉、主に企業VPと使用しますが、この言葉はあまり馴染みのある言葉ではなかったかと思います。PVやMVという単語は聞いたことがあるかと思いますが、VP、PV、MVの違いをご存じでしょうか。広い意味合いでは、MVとPVはしばしば同意語として認識されるケースもありますが、細かく説明すると実は違った意味があります。

まずはVPについて

これは前述のとおり、VP(Video Package)とは、主に企業VPと言って使われることが多く、企業がある特定の目的をもって制作する映像のことを指します。イベント用のツールとして、または営業用のツール、採用活動のツールなどなど目的は会社によってさまざまですが、企業といっても、各市町村での紹介映像や、学校などの公的機関で使用する映像もこれに含まれます。たとえば、新卒採用の活動の一環である、企業説明会などで流れる【会社のこれまでの歩み】などを紹介する映像がまさにこれに当たります。

PVについて

PVとは、Promotion Video/プロモーションビデオの略です。かつては楽曲のプロモーションとして使われていたために、今でもそう呼ばれることがあるためMVと混合して使われることがあります。
プロモーション、とは率直に、消費者に対し購買意欲を喚起すること、です。販売促進とも言えますが、広告として制作される映像のことを指します。依頼主によって目的は異なりますが、イベント告知や新商品やサービスの宣伝を目的としてPVは制作されます。

MVについて

MVは一般職の方もご存知の人が多いかと思いますが、Music Videoの略です。その言葉通り、音楽を表現するための映像を指します。制作の意図が販売促進や宣伝が絶対ではない、ただ音楽を表現するための映像、と言ってしまえば、PVとの使い分けができるのではないでしょうか。
テレビCMの中で、MVの一部が再生されている横に発売日などの宣伝的な記述があり、そういう主旨のナレーションがついているシーンでは、それはCMとして流れているPVの中のMV、という表現になるのではないでしょうか、少し複雑ですね。

VP、PV、MVの棲み分け

簡単に3種類を説明しましたが、ご理解いただけましたでしょうか。MVとPVは混合して使用されるケースが多いことから、およそ広い意味合いで会話しているシチュエーションにおいてはどちらを使っても間違ってはいないと思います。映像制作会社への発注や交渉の際には、詳しく使い分けることができれば、まず問題はありません。

これまでの説明をざっくりまとめると、

  • ・新商品やサービスなどをプロモーションするための映像を〝PV〟
    ・楽曲につける映像を〝MV〟
    ・企業がその会社の歴史などを紹介したり、営業・イベントでのツールとして使う映像を〝VP〟

上記のような棲み分けになるでしょう。

まとめ

今回はおおまかな3つの映像に関して簡単にご紹介しましたが、クライアントの目的・用途によって制作する映像の種類は多種多様に存在します。どの映像においても重要なポイントがあり、より目的達成に近づけられる映像を作れるかどうかが、制作側の勝負です。そのためには、クライアントの意志や要望をより詳しく、より多く理解することを大切にしています。目的達成において、適切な形で映像を制作することが大事なので、必ずしも莫大なコストをかける必要はありません。ぜひこの機会に一種のツールとして映像というものに触れてみてはどうでしょうか。

 

     

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