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2022.2.21

三脚の選び方のポイント3つと用語や名称について解説!

カメラを購入された際に併せて手に入れておきたい便利なアイテムとして“三脚”が挙げられます。

三脚を使うことで撮影の幅をぐんと広げることができます。

今回は三脚の選び方についてご紹介いたします。

なぜ三脚が必要なのか?

なぜ三脚が必要なのか?

初心者の方は、なぜ三脚が必要なのかと疑問を持たれるかもしれません。三脚を使うことでどんな写真を撮影することができるのでしょうか。

夜景がキレイに撮影できる

夜景や花火の撮影では三脚は必須です。

特に花火の撮影の際は三脚がなければ、手振れで美しい写真を撮ることはできません。

花火撮影の場合は光を取り込むためにシャッタースピードを長くする長時間露光で撮影する必要があります。

しかし、手持ちで撮影でシャッタースピードを長くすると、手振れで写真がズレやすくなってしまいます。

夜景も同様に光を取り込むためにスローシャッターでの撮影となるため、三脚を利用すると手振れのないクリアな写真が撮れます。

望遠レンズ、超望遠レンズでの撮影ができる

望遠レンズや超望遠レンズを使用される場合、被写界深度が浅いため、ピントを正確に合わせる必要があります。

正確にピントを合わせるためには、カメラとレンズが揺れないようにしっかりと固定しないといけません。

そのため三脚を使用することで、レンズやカメラをしっかり固定することができます。

また、カメラ自体の重みもあるため、自分で持ち続けるとくたびれてしまいますが、三脚ならその心配もありません。もちろんこの場合はしっかりした三脚を選ぶようにしましょう。

固定した構図で撮影できる

三脚を使うことで、風景撮影ではカメラの機構ブレや手ブレを減らすことができるためより高画質に撮影できます。

たとえば、花のマクロ撮影ではピント調整をサポートしてくれます。

また、商品写真の撮影(ブツ撮り)や、料理の写真撮影では、しっかりした構図決めを保持してくれるでしょう。

動物や鉄道など、構図を決めてタイミング見計らって撮影するようなシチュエーションでも三脚があると非常に便利です。

三脚の各部名称と特徴


出典:photo-zemi.jp

では次に三脚の各部の名称についてご説明しましょう。

三脚は大きく、“雲台(うんだい)”と“”という、2つのパーツから構成されています。

出典:www.hobbysworld.com

雲台

雲台とは三脚とカメラの間にあり、カメラを載せる部分のことです。

この部分を動かすことでレンズの向きを変えることができます。

一般的には三脚と雲台はセットで販売されていますが、雲台と三脚は取り外し可能で自分でセレクトすることができるため、使用用途に合った適正な雲台を選びましょう。

雲台は主に次の3種類があります。

  • 3way雲台
  • 2way雲台(ビデオ雲台)
  • 自由雲台(ボール雲台)

それぞれ順番にご説明します。

3way雲台

一般的な三脚についている雲台はこの3way雲台が多く、横方向と角度の調整に加え、カメラを縦に向け、縦方向の写真が撮れるように角度が調節できます。

主に写真用のカメラに使用されています。

3つの方向に変えることができるので『3way』と呼ばれており、大きくて、重さがありますが、写真専用の三脚で考えている方にはおすすめです。

2way雲台(ビデオ雲台)

主にビデオ撮影に使用されます。

ビデオカメラの場合は縦にして撮影することがないので、縦構図への切替えがありません。

横方向と角度調整が可能で、写真を撮るのにも使用できるので、ビデオカメラと写真専用のカメラの両方の使用で考えている方におすすめです。

自由雲台(ボール雲台)

さまざまな角度に動かすことが可能で、ハンドルがなくつまみで操作するためコンパクトなトラベル用の三脚に多く使用されています。

自由に動かせる反面、水平にするのに手間がかかり、細かく構図を決めて微調整していくような動作には不向きです。

持ち運び重視の方におすすめです。

カメラ取り付け台

名前のとおりカメラを取り付ける台のことです。

カメラと雲台の取り付け方法には主にねじ込み式とクイックシュー式の2種類があります。

ねじ込み式

台の上にネジがついており、カメラが動かないように固定できます。

カメラを載せて下からネジで固定します。

デメリットとしてはカメラを取り付ける度にネジを回さなければならないので取り付けに時間がかかってしまうことです。

クイックシュー式

あらかじめカメラの底の三脚穴にシューと呼ばれるプレートを装着しておき、三脚への取り付けがレバーひとつで行える方法のことです。

三脚への脱着が簡単にできるので三脚を頻繁に使う場合は便利です。ただしクイックシュー式の場合はシューを忘れたり、無くしてしまうとカメラを三脚に取り付けることができなくなってしまうため注意が必要です。

また、シューの形状は雲台によっても違っているので、カメラと三脚を複数持っている場合は管理も大変です。

バンハンドル

カメラを上下に角度調整する時に使うハンドルのことです。

ハンドルタイプの場合はネジになっており、ハンドルを緩めると可動し、締めると固定できるようになっています。

エレベーター

雲台の下にはセンターポールという支柱があり、エレベーター機能を搭載した三脚では側面のハンドルを回すことでカメラの高さを調整することができます。

脚部を最大限に伸ばした状態からさらにエレベーターの長さの分だけ、三脚の背を高くすることができます。ただし、センターポールを伸ばすほど三脚の安定性が落ちるためエレベーター機能はどうしても高さが足りない場合のみに使用するのがおすすめです。

脚の素材は大きく分けるとカーボン製アルミ製があります。

カーボン製はアルミ製に比べて軽くて頑丈です。

また、カーボン製は振動が収まりやすいことや寒冷地で使用してもアルミ製ほど冷たくならないというメリットもあるため、カーボン製をオススメします。

また、伸縮できる段数や太さも様々なので使用用途によって適切なものを選びましょう。

脚ロック

脚の伸縮の固定に使うためのネジ式のロックのことで、ネジを緩めると脚を伸ばすことができ、ネジを締めると固定できます。

ネジ式の他、ワンタッチ式という形状もあります。

石突(いしづき)

脚を地面に突き立てる部分のことで、ゴム製や金属製など、素材は様々です。ゴムの場合は摩耗が激しいため、細目なメンテナンスをしましょう。

段数の違いについて

段数の違いについて

三脚の脚は3つ、または4つの棒がつながってできています。

使わないときは脚を縮めることでコンパクトに収納できます。この棒の継ぎ目の数が“段数”と呼ばれています。この段数によって三脚の安定性持ち運びやすさが違ってきます。

3段のメリットは安定性があることです。4段に比べて一番下の脚の太さが太いので安定します。また、締める動作がひとつ少ないことで素早く操作できたり、締め忘れにより三脚がズレてきてしまうリスクも減ります。

ただし、3段のデメリットとしては4段に比べて収納性がないことです。4段に比べて収納したときの寸法が長いので持ち運びに不便です。

4段は3段の逆でコンパクトに収納することができますが、安定性が劣ってしまいます。

三脚のサイズについて

三脚のサイズについて

三脚には様々な大きさがありますが主に3つのタイプがあります。

卓上三脚(ミニ三脚)

室内の卓上で小物等を撮影するために使用します。

料理やブツ撮りにも使用で、一眼レフで使用される際はカメラの重さに耐えられるものかどうか確認しましょう。

軽量コンパクト三脚(トラベル三脚)

名前のとおり、1m未満のコンパクトサイズで、小さくたたむことができ持ち運びに便利です。

かさばらないので旅行に持っていくのにちょうどいいサイズの三脚です。

ただし軽い分耐性も低く、重いカメラを付けることはできませんし、高さも不十分なものもあるため本格的な撮影には不向きです。

中型三脚(スタンダードタイプ)

大きさとしては1m~1m70cm程度のもので、多くの方がこの中型三脚を使用されているかと思います。

初めて三脚を選ばれる場合は一番オススメです。

こちらにも様々な大きさがありますが、十分の高さがあり軽めのものを選ばれるとよいかと思います。

大型三脚

1m70cm以上の大きさで、重量のある中盤・大判カメラでの撮影に有効です。

値段は高価ですが、大きくて重さもあるため安定感があり、超望遠レンズを使う場合に便利です。

三脚の立て方

三脚の立て方

三脚を立てる際には、3本の脚のうち1本がレンズ側になるように立てます。

こうすることで、残り2本の脚の間に体が入り、構えやすくなります。

また、平らでない場所で三脚を立てる場合は、3本の脚の長さを調整して、三脚自体を傾かないようにしましょう。

三脚選びのポイント3つ

三脚選びのポイント

では三脚選びの際のチェックすべきポイントをご紹介します。

高さ(全高・最低)について

三脚を選ばれる際に注目いただきたいのはその三脚の最長最短の高さです。

三脚の最長の長さとは、三脚の脚とエレベーターを最大まで延ばしたときの“一番高いアングル”のことです。

また、三脚の最短とは、三脚を一番低いポジションにした際の高さで、“一番低いアングル”のことです。

通常よりも脚を広げ、かなり低い位置に構えることができるような三脚もあります。

こうして一番高いアングルと一番低いアングルを知っておくことで、その三脚を使って撮影できるシーンが想像できます。

特に初めて三脚を購入される際には、実際にお店に行って三脚に触れて操作してみるとよいでしょう。

重さや使い勝手の良さを事前に確かめたうえで購入することがベストです。

耐荷重について

耐荷重とは、三脚や雲台が支えられる機材(カメラとレンズ)の重量のことです。

耐荷重は商品説明欄に記載されています。

そのため、ご自身がお持ちのカメラの重さを把握しておく必要があります。

カメラの重量を調べてから選ばれるといいでしょう。

また、今後望遠レンズなどを買い足す可能性も考えて、余裕をもった耐荷重を選ばれることをオススメします。

持ち運びやすさについて

三脚は基本的にかさばるものなので、持ち運ぶときの大きさや重さは重要です。

重たすぎると持ち運びが大変ですが、軽量すぎると安定感がなくなってしまいます。先ほども説明しましたが、脚の部分はアルミ製よりもカーボン製の方が優れています。

その分カーボン製は価格が高かったのですが、最近は、リーズナブルなカーボン製が販売されているため、カーボン製を選ばれるとよいでしょう。

三脚の主なメーカー

三脚選びの際にどのメーカーにしようか迷われるかと思います。各社の特徴をご紹介いたします。

Velbon(ベルボン)

1955年に創業した日本を代表する老舗三脚専業メーカーです。

ラインナップも豊富で海外にも愛用者のいるブランドです。

SLIK(スリック)

ベルボンと同様に日本を代表する三脚メーカーです。

ミニ三脚からプロ仕様の大型三脚まで幅広く取り揃えており、三脚の使い方セミナーが開催されるなどのサポートも手厚く、初心者には安心です。

Manfrotto(マンフロット)

イタリアの三脚メーカーで、プロカメラマンにも多く使用されています。

デザイン性に優れており、三脚だけではなく、ビデオ用やスタジオ機材も扱っているメーカーです。

写真業界初の3ウェイギア付き雲台などのシステムを作り出すなど、業界の大御所です。

ジッツオ(Gitzo)


フランス発の歴史ある三脚メーカーです。

機能性に優れた三脚を多く展開しており、他のメーカーと比較すると高価格ですが、妥協したくないプロやハイアマチュアから人気があります。

HUSKY(ハスキー)

1960年代に世界初のジュラルミン三脚として登場しました。

頑なに金属製にこだわる姿勢はカーボン主流の三脚業界でもユニークで、プロやハイアマチュアから人気で、広告スタジオの現場でも使われています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。三脚の選びで重要なのは、機材の重さ使用用途に見合った三脚を選ぶことです。

使用する機材の重さによって大体の目安をつけ、さらに何を主な被写体とするか、機材の運搬方法は何か、予算などによって細かく条件を絞ってあなたに最適な三脚を選びましょう。

初心者の方でカメラの選び方も知りたい方は、合わせて初心者は何のカメラから始めれば良い?も合わせてご覧ください。

     

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