カメラを始めようと量販店に足を運んだとき、種類の多さに驚くのではないでしょうか。
どれが良いかと悩んで初心者の方向けの指南書や解説ブログを目にすることも少なくはないかとは思いますが、そもそも使い方は十人十色。
何を目的にどのシチュエーションで使用するかはその人次第のため、万人向けのカメラがどれかをおすすめすることはとても難しいものです。
しかし今回はあえて、対個人ではなく対万人に向けたカメラ選びに関して少し書いてみようと思います。
カメラの購入を考えたとき、周囲の人からは様々な機種のカメラをおすすめされるかと思います。
正直、どのカメラもいまは高性能で簡単にきれいな写真が撮れるのでほとんど失敗はありませんが、肝心なのはどの状況でなにを撮りたいかを考えることです。
海の近くなら防水カメラ、山で使うなら坊塵防滴性能搭載のカメラなど、特殊な環境にはそれに特化したカメラを選びましょう。
また、友人と遊びに行く時や旅行での撮影が目的なら、Wi-FiやBluetoothが使えるカメラがおすすめです。
お子様の運動会や体育祭など被写体が動くようなシーンでの利用は連写を得意とするカメラを購入すると良いかもしれません。
それらを考慮した上で、予算に応じて選んでいくことから始めると良いと思います。
まずは「カメラとは」ということを簡単にご説明します。
大きなジャンルで分けると、レンズ交換ができるカメラと、交換できないカメラの2つに分かれます。
レンズが交換できるカメラの良いところは、広角撮影や望遠撮影など装着するレンズに応じて撮れる範囲を変えられ、さまざまな写真撮影を楽しむことができる点です。
一方、レンズ交換できないカメラの良いところは、汎用性があり、製品を購入した時点でカメラとしてはすでに完成形のため悩む必要が無い点です。
気をつけておきたい点は、レンズ交換できないカメラのレンズの中にゴミなどの不純物が混入した場合、メーカーサービスを利用して清掃するか、新しいものを購入する必要がある点です。
しかし、メーカーでの清掃は高額なケースがほとんどのため、基本的には新しいものを購入する場合が多くなるでしょう。
レンズ交換できないカメラには、下記のように2つの種類があります。
それぞれ順番にご説明します。
コンパクトデジカメとは、文字通りサイズが小さく、ポケットに収まるほどのカメラです。
近年、スマホの利用者激増により売上が低落してしまっため、差別化を図るために高画質・高機能の高級品が増え、カメラによっては30万ほどの価格のものまであります。
とはいえ、平均は10万円でおつりが返ってくる程度のものが多く、まずカメラで撮る習慣をつけるところから始めたい人には適したタイプといえるかと思います。
ネオ一眼は見た目は一眼レフのように見えますがレンズ交換ができません。
基本性能はコンパクトデジカメに近いですが、ズーム倍率60倍以上可能であったりと広角から超望遠まで撮影できるカメラが多いことが特徴です。
しかし、その本体の重さと大きさのせいで購入をあきらめる方も少なくなく、長距離に移動が伴うシーンでの利用はおすすめできません。
また、画角を変えるときの動きが鈍いため、広角から望遠に切り替えしながら撮影する場合は、一眼レフのほうが使い勝手が良いと思います。
画角を幅広く使いたいが、レンズ選びは面倒と感じられる方はネオ一眼を検討してみてください。
レンズ交換できるカメラとしては、下記のように2つの種類があります。
こちらもそれぞれ順番にご説明します。
一眼レフは、多くのプロカメラマンが使用しているカメラの1つです。
値段もミラーレスに比べ高額なものが多い上に、性能が良くなればその分値段は高くなります。
また、ファインダーの都合上サイズは大きいですが、壊れにくく電池の持ちが良いという特徴もあります。
一回の充電で撮影可能枚数が多くフォーカス性能も高いため、「ここぞ」という大事なシーンでの信頼性が高いのも、多くのプロカメラマンが利用している所以ではないかと思います。
初めて一眼レフを持とうか検討している方は、サイズが小さい機種に小さい単焦点レンズを装着すれば、比較的コンパクトに持ち運びができるのでおすすめです。
ミラーレスは、性能こそ一眼レフに劣っていますが、新しいジャンルのカメラとして伸びしろが大きく、どんどん新しい高性能なものが誕生してきています。
性能別に比較すれば、一眼レフよりも優れているミラーレスも登場していますが、技術的にコストがかかるせいか一眼レフより高くなってしまっているミラーレスも存在します。
高額なものでは50万円近い価格のミラーレスもあり、プロでもミラーレスを使って撮影する人も増えてきているようです。
補足ですが、一眼レフ・ミラーレスカメラともに、一般的なコンパクトデジカメやスマホのカメラのように接写撮影ができないというデメリットがあります。
接写しようとすると、ピントが合わずシャッターが切れません。
対策としてマクロレンズを使い接写可能にして撮影することはできますが、基本的には普段スマホで撮っているようには近寄って撮影できないと考えておいたほうが良いかと思います。
ここまで4つほどカメラの種類をご紹介しました。
ここでは、それぞれのカメラはどのような人に向いているのかを解説します。
コンパクトデジカメは、下記のような人に向いています。
基本的に大きさが小さいため、外出中に撮影したい人に向いているカメラと言えます。
ネオ一眼は、下記のような人に向いています。
1つのカメラでさまざまな撮影を楽しみたい人に向いています。
一眼レフは、下記のような人に向いています。
プロが使うカメラを使いたい人に向いています。
ミラーレスは、下記のような人に向いています。
持ち運びやすく、連写撮影が必要ない人に向いています。
ここでは、初心者の方がカメラを選ぶ際の主な選び方を3つご紹介します。
それぞれ順番にご説明します。
使用用途に応じた重さ・大きさを選びましょう。
たとえば、外に持ち歩くことが多いのであれば、軽くて小さいカメラの方が利便性が高いと言えます。
カメラは決して安い買い物ではないため、使い勝手が良い重さ・大きさのものを選びましょう。
初心者の場合、複雑な操作が必要なカメラは使いにくい場合が多いです。
そのため、操作が分かりやすいカメラがおすすめです。
特に、昔のカメラは操作方法が書いてない場合も多いため、初心者の方は、最新モデルを選んだ方が良いでしょう。
スマホとの連携ができるかも重要なポイントです。
特に、近年のカメラはBluetoothでスマホと接続することで、遠隔でシャッターを切れたり、撮影した写真を簡単にスマホに取り込んだりできます。
スマホと連携できた方が何かと便利なことが多いため、この辺りも選ぶ際の材料にしましょう。
初心者の方がカメラを選ぶ際には、機能やモードがあるかも重要なポイントです。
そこでここでは、カメラ初心者におすすめの撮影モードや機能をご紹介します。下記の通りです。
それぞれ順番にご紹介します。
オートモードを使用すると、カメラ初心者であっても簡単に撮影できます。
特に初心者のうちは操作がいまいち分からないという場合も多いため、オートモードを使用すると良いでしょう。
少し慣れてきたら、一部を手動にして、自分好みの撮影を行なっていきましょう。
まずは気軽に撮影を楽しむためにもオートモードが搭載されているカメラを選ぶと良いでしょう。
手ぶれ補正機能もあると良いでしょう。
なぜなら、カメラを使い始めた当初は、慣れていないため手ぶれが大きくなりがちです。
せっかく撮影した写真が全てぶれてしまっていたら、その後のモチベーションにも繋がってきます。
そのため、初心者のうちは手ぶれ補正機能が付いているものの方が安心です。
カメラの選び方の方でも解説しましたが、スマホ連動機能はあると何かと便利です。
近年では、必須機能とも言えるでしょう。
カメラの代表的なメーカーは、下記の5つがあります。
CMなどの影響で認知度も高いので、多くの人がこれらの中から購入されると思います。
前述にもあるとおり、どのメーカーでも綺麗に撮影できる基本性能はあるので、あくまでも特徴として参考にしてみてください。
画像を閲覧する際には、見たそのままの景色が保存できると言われています。
また、暗い部分を写すことが得意で、夕焼けなどの光の陰陽が綺麗に反映されることから風景撮影におすすめです。
人物の撮影において人の肌をイメージ通りの色に出力されることから、人物撮影をメインに使用するカメラマンからの支持が厚いです。
手ぶれ補正が強力のため、夜間での撮影に三脚を使わず手軽に撮影できます。
また、PENシリーズはサイズが小さく、見た目も可愛く人気があります。
OM-Dシリーズはどれを選べば良いかわかりやすい表記がされています。
もともとセンサーを製造していた会社だったことからセンサーに対して他社との性能の差があり、画像処理が得意です。
オートフォーカスで瞳のピントが合いやすいことも特徴。
星の撮影に特化しており、K-3Ⅱには他社ではおよそ10万円ほどかかる装備を購入しないと使えない「アストロレーサー」という機能が搭載されています。
これを使えば星の動きを追うことができ、長時間露光ができます。また、防水性能も優れているので厳しい環境での撮影に適しています。
上記はあると便利なグッズです。
特に、カメラはデリケートなもののため、お手入れ用品やレンズ保護フィルターなどは必ず用意しましょう。
その他にも、映像制作ではさまざまな機材が必要になってきます。
そのほかに必要な機材について知りたい方は、映像制作に必要な機材7つと揃えるための料金についてを合わせてご覧ください。
ここまでいろいろと情報を並べてみましたが、結局のところ、ある程度適当に選んでしまってもなんとかなります。
というのも、カメラに限らずですが、最終的には愛着をもって使えるかどうかが鍵をにぎります。
多少使いづらさがあっても、それ以上に気に入ったカメラであればきっと長く大切に使おうと思えるはずです。
実際に手に取り、あなた自身が気に入った見た目のカメラを自信をもって購入してみてください。