映像制作には企画・撮影・編集・マーケティングなど多様なスキルが必要です。この記事では大阪の制作現場で実際に働くスタッフの体験談も交えながら、未経験からどのように学べるのかを紹介します。
これから映像制作業界で働いてみたいと考えている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
映像制作者には、大きく分類すると下記の2つのスキルが必要です。
それぞれ順番にご説明します。
一言で映像制作スキルといっても、下記のように非常に多くのスキルがあります。
全てのスキルができるようになるには非常に時間がかかるため、基本的にはまずはどれか1つのスキルを極めることになります。
例えば、撮影ならカメラワークや構図についての勉強をする必要がありますし、編集ならテロップやBGMをつけるといった編集スキルを身につける必要があります。
1つでもスキルを身につけることができれば、ある程度仕事ができるということなので、映像制作業界にいっても仕事を貰うことができるでしょう。
したがって、まずはスキルを身につけるために勉強していくことになります。
私自身、入社前は病院で事務員をしており、映像やデザインに関わった経験はゼロでした。それでも「何かを作りたい」という思いから挑戦。最初に任されたのは打ち合わせ同行や提案書づくりで、まさに「習うより慣れろ」の日々でした。
三脚や照明といった機材も、最初は触るのが怖くて苦手意識がありました。ただ、連日続いた現場で繰り返し使ううちに少しずつ慣れていき、「現場での経験こそ最大の学び」だと実感しました。
Macも触ったことがなく、編集ソフトもゼロからのスタート。ネットで調べても答えはバラバラで、結局は上司に聞きながら、スクリーンショットを撮って覚えていきました。少しずつショートカットや効率的な操作を身につけ、初めて「上司に褒められた瞬間」が自信につながりました。
一人で映像制作関係の仕事をしていく場合や映像制作会社を経営する場合などは、ビジネススキルも必要になります。具体的には、下記のようなものが挙げられます。
基本的に映像制作は映像を作るだけでなく、人とのコミュニケーション能力や他のメンバーをマネジメントする力など、直接映像制作に関係ない部分も必要になります。
そのため、映像制作のスキルを身につけることも大切ですが、同時に基本的なビジネススキルも必要になってきます。
未経験から映像制作スキルを身につけるには、下記の3つの方法があります。
基本的には、映像制作会社に転職して実際の現場から学んでいく方が成長が早いです。しかし、未経験からいきなり映像制作会社に転職が難しい場合も多いでしょう。
そのような場合は、「まず独学で編集スキル等のスキルを学習する」→「自分で映像を作ってみる」→「作った映像をポートフォリオにして転職活動を行う」という流れで行うと良いでしょう。
ポートフォリオがあると、映像制作会社側もあなたにどの程度のスキルがあって、どの程度映像制作業界へ行きたいかという本気度が伝わります。
映像制作関係の学校に通うのも一つの手ではありますが、お金や時間も多くかかりますし、コスパを見てもそこまで良くはありません。
そのため、出来るだけ早く現場に入ってしまうのがおすすめです。
「映像制作会社に転職するために、取っておいた方が良い資格はありますか?」という質問をよく見ますが、正直なところ資格よりスキルや実績の方が重宝されます。
そのため、資格を獲るために何ヶ月も学習に充てるのであれば、スキルをつけたり実績をつけたりする方に時間を費やした方が良いです。
映像制作の資格に関しては、映像制作に必要な資格と取得したい場合の方法2つを解説!でも詳しく解説しているため、合わせてご覧ください。
映像制作者に向いている人は、下記のような人です。
上記に当てはまる人は、映像制作業界への転職を考えてみても良いでしょう。
映像制作者に向いている人に関しては、映像制作に向いている人の特徴6つと年収を解説!でも詳しく解説しているため、合わせてご覧いただくとよりどのような人が向いているか分かるかと思います。
映像制作に必要なスキルは一朝一夕では身につきません。CapWorksでも、日々挑戦と学びを繰り返しながら、スタッフ一人ひとりが成長しています。未経験からでも、挑戦する意欲さえあればスキルを積み上げていくことが可能です。
日々業務をこなしていく中で、印象に残っている案件も数多くありますが、初めてディレクションを任された時は「自分には向いていないのでは」と感じるほど不安でした。それでも経験を重ねる中で少しずつ自分に合った役割が見えてきて、仕事を通じて「内面性や性格」まで磨かれていくのを実感しています。
最後に、映像制作の将来性に関して簡単にご紹介します。
映像制作の将来性をまとめると、下記のような感じです。
動画プラットフォームの増加や5Gの普及に伴い、映像制作自体の需要は増加しています。しかし、それに伴って映像制作関係の仕事に携わる人も増えており、特に動画編集等の仕事は多くの人が行っているため、より飽和していく可能性が高いでしょう。
また、映像制作関係の仕事に携わる人が増えているということは、単純な映像制作ではライバルが多くなりすぎるため、より差別化が必要になってきます。
そのため、「需要自体は高いが簡単な仕事は飽和し、より差別化が求められるようになる」というのが、映像制作業界の将来性であると予想されます。
本記事では、映像制作に必要なスキルについて解説しました。
上記2つのスキルが必要で、その中でもさらに、撮影スキルや編集スキルなどに細かく分けられます。
全てのスキルを一気に身につけることは不可能なため、まずは編集スキルなど、1つのスキルをつけることから始めてみてはいかがでしょうか。